CENRETA Art Award 2025
Submission Period: June 27(Fri)–August 20 (Wed), 2025

創造の一手が千里の道を切り開く

アーティストへの第一歩は、その才能が評価されることから始まります。

タイのセントラルグループと日本のJ.フロント リテイリングが協力して新たにスタートする「CENRETA(センリタ)アート・アワード」は、日本とタイ両国協同で、日本とタイの専門学校生、大学生、大学院生を対象として将来の芸術文化を担う若き才能の情熱と挑戦を世界に発信することを目的としています。

CENRETA

次の2つの言葉から着想。

千里(せんり):長く遠くまで続く創造力と未来への可能性

利他(りた):他者を思いやる心

センリタ・アート・アワードの特徴

  1. 国際文化交流

    日本とタイの学生やアート関係者との交流を通じて、国際的なネットワーク、つながりを築くことができます。

  2. 国際的なアートシーンデビューへのバックアップ

    選考を経たファイナリストの作品はバンコク(タイ)で一堂に展示されます。プロによる作品評価とアドバイス、展覧会を通じ、アーティストとして次のステップへ進むきっかけを提供します。

  3. アートを通じた多様性の尊重

    本アワードでは、絵画、彫刻、デザイン、映像など幅広いジャンルの作品を対象とし、多様な作品・個性による表現を受け入れます。また、公平で透明性の高い審査プロセスを実現し、多様性を尊重していきます。

募集テーマ

第1回目となる2025年は下記のテーマにて作品を募集します。

EXCHANGE

自分と他者、個人と社会、ものともの、なにかとなにか、との関係性を見つめる。グローバル化と情報化により分断が進む現代社会において、個人が出会い、越境するあり方を表現してください。

キーワード:交換、変換、鏡、反映、自分と他者、多文化対話、新しい視点、内省、発見、交わり、境界を越える

本テーマには、自身と他者の文化を相対化し、新たな視点を発見すること、そしてアートを通じたコミュニケーション、境界を越えた対話への可能性を込めています。

スケジュール

展覧会:一次選考を通過したファイナリストの作品は、セントラル・チットロム(バンコク・タイ)にて展示されます。会場にて最終選考を行い、グランプリおよび受賞作品を決定します。

会場:セントラル・チットロム(Central Chidlom)2階 イベントホール

※輸送等の都合によりデジタルプリントやポートフォリオ等での出展となる場合もあります。

※立体作品は写真による展示を予定しています。

各賞・審査

副賞について

副賞の具体的な内容は、受賞者と大丸松坂屋百貨店およびセントラル百貨店が協議を行ったうえで決定します。両社は受賞者の活動を国際的にバックアップし、次のステップへ進むためのサポートとなる以下のような支援を想定しています。

審査委員会

伊藤ガビン

編集者/京都精華大学メディア表現学部教授

編集的手法を使い、書籍、雑誌のほか、映像、webサイト、広告キャンペーンのディレクション、展覧会のプロデュース、ゲーム制作などを行う。またデザインチームNNNNYをいすたえこなどと組織し、デザインや映像ディレクションなどを行う。また、個人としては、2019年あいちトリエンナーレや、2021年東京ビエンナーレなどにインスタレーション作品を発表するなど、現代美術家としても活動。近年のテーマに自身の「老い」があり、国立長寿医療研究センター『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』の編集ディレクション、日本科学未来館の常設展示「老いパーク」に関わるなど活動範囲を広げている。最新の著作に『はじめての老い』(ele-king books、2025)。

伊藤ガビン

沓名美和

現代美術史家、キュレーター、ディレクター

多摩美術大学卒業、韓国弘益大学大学院卒業。中国清華大学にて博士号取得。東アジア美術の専門家として各地で展覧会のキュレーションやアートディレクションに携わる。キュレーターを務めた主な展覧会に「織と気配」展(2021年、富士吉田市)、「Under Current 伏流」展(2022年、上海、宝龍美術館)、「Study:大阪関西国際芸術祭Vol.3」(2023年、大阪)、「もの派の淵源―位相大地を中心に―」(2024年、上海、AAEF Art Center)、「Ennova Art Biennale vol.01」(2024年、廊坊市、Ennova Art Museum)ほか多数。京都芸術大学客員教授、多摩美術大学客員教授、一般社団法人 Open Art Lab 代表理事、REBIRTH ASIA 代表。

沓名美和

山口祥平

大丸松坂屋百貨店 アートディレクター

2008年に大丸松坂屋百貨店に入社後、販売業務および催事バイヤーを経験し、2018年より美術担当に就任。全国の大丸松坂屋店舗に加え、GINZA SIX内のギャラリー「アールグロリュー」の企画運営を手がける。現在は巡回型アート企画「ART365」のプロデューサーを務めるほか、公募展「いい芽ふくら芽」の審査員を担当。百貨店の立場から作家支援とアート業界の発展に尽力している。

山口祥平

カナチャイ・ベンジャロンクン(キット)

タイ現代美術館(MOCA Bangkok)マネージングディレクター

建築を背景に持ち、ヴィジュアル・ストーリーテリングを追求するマルチディシプリナリー・クリエイティブを実践。イギリスのArchitectural Association School of Architectureを卒業後、ファッション写真を通じて表現の幅を広げ、ファッション誌への寄稿や人道支援活動への参画を展開。UNHCRとの協働により、難民コミュニティに焦点を当てた特別展で「Stand with Refugees」賞を受賞。現在、タイ最大級の私立現代美術館MOCA Bangkokのマネージング・ディレクターを務め、伝統的なアートスペースと多様な観客との橋渡しを推進。MOCAがキュレーションを行うFour Seasons Art Spaceにて、新進・著名アーティスト双方の支援と発信に尽力。

カナチャイ・ベンジャロンクン(キット)

カンタポン・メーティークン(ゴンカン)

現代美術家

シラパコーン大学デコラティブアート学部卒業後、広告代理店での勤務を経て、アーティストとしての活動を志しニューヨークに移住。3年間の滞在中に「テレポート・アート」と呼ばれる作品スタイルを確立し、タイ文化や時間をテーマとしたストリートアートで注目を集める。帰国後も、超現実的世界観とグラフィック的な平面性を特徴とした作品を制作し、国内外で評価を獲得。主な個展に2025年「Tang Contemporary「ASYNCHRONOUS AFFINITIES」(香港)、2024年「X Museum「Total Eclipse of the Heart」(北京)、「Pingshan Art Museum「No Heart Here」(深セン)、MOCA「No Heart Here」(バンコク)、2023年「Over the Influence「Monsters in You」(ロサンゼルス)、Tang Contemporary Art「Public but Private」(ソウル)、2022年「Tang Contemporary Art「Inner Place」(北京)、「Over the Influence「For someone who hate the Rainbow」(パリ)、2021年「Tang Contemporary Art「Introspection」(バンコク)、Over the Influence「Tip of the Iceberg」(ロサンゼルス)、2019年River City Bangkok「Yesterday Tomorrow」(バンコク)など。

カンタポン・メーティークン(ゴンカン)

ピチャイ・チラティワット

セントラルグループ エグゼクティブディレクター

セントラルグループのエグゼクティブディレクターのほか、セントラルリテールのコーポレート・ガバナンスおよびサステナビリティ委員会の委員を務めている。Pitzer CollegeにてMBAを取得し、タイの小売業界の発展において中心的な役割を果たしてきた。経済界におけるリーダーシップにとどまらず、芸術への深い関心と情熱を持ち続けており、タイ国内のクリエイティブ・エコシステムの活性化や新進気鋭のアーティストの育成・支援に積極的に取り組んでいる。

ピチャイ・チラティワット

募集概要

  1. 応募資格

    • 日本およびタイの国籍又は永住資格を有すること。
    • 日本またはタイに在住の専門学校生、大学生、大学院生。日本の文部科学大臣が認定するタイ教育機関に在籍する学生も応募可能です。
  2. 応募条件

    • 個人による制作であること。映像作品のみ共同制作が可能(代表者1名が応募)。
    • 応募者は作品の著作権を有することが必要です。著作権、肖像権、商標権を侵害しないオリジナル作品に限ります。
    • 未発表作品に限ります。 他のコンクール等で受賞した作品は応募できません。
    • 過度の暴力表現、性的表現など公序良俗に反する表現は認められません。暴力的または倫理的に問題のある作品は審査対象外となります。
  3. 対象作品

    • ジャンル
      グラフィックデザイン、写真、絵画、立体作品、映像作品、アニメーション、デジタルアートなど
    • サイズ
      平面: 1200mm × 1200mm以内 (厚さ100mm以内) 立体: 高さ・奥行・幅 各1m以内、重さ20kg以内 動画: 1920*1080(FHD) / mp4 / 5分以内

応募方法

  1. 提出物

    [共通]作品説明を記載したコンセプトシート(A4サイズ / PDF / 最大10ページ・5MB以内)

    [作品ジャンル別]データ点数は3点まで提出可能です。

    • 平面・立体作品:作品の記録データ(作品を撮影した写真(5MB以内))
    • デジタル作品:作品のデータ(jpgまたはpdf形式(5MB以内))
    • 映像・音声作品:mp4形式(5分以内、配信サービス等にデータをアップロードし、URLを登録してください。
  2. 提出方法

    オンラインでのみ受け付けております。
    応募フォームを開く

  3. 応募に関する問い合わせ先

    CENRETA Arts Council
    <日本在住の方>cenreta-contact@jfr.co.jp
    <タイ在住の方>contact@cenreta.com

    平日13:00~17:00での対応

選考方法

  1. 評価基準

    テーマの解釈と独自性
    テーマを深く理解し、独創的な視点や表現がされているか。

    メッセージ性と共感性
    作品を通して、見る人に問いかけや感情的な響きを与えられるか。

    完成度と技術力
    デッサン、色彩感覚、仕上がりの美しさなど、作品の完成度が高いか。

  2. 最終選考

    最終選考では、審査員および専門家を含むCENRETA審議会による議論を経て受賞作品を決定します。最終選考では、展覧会におけるオーディエンスの反響も重要な要素とします。※審査内容については公表しません。

主催者

CENRETA Arts Council

日本やバンコクを拠点とするアートプロジェクトスタジオや、世界各地のアート施設・文化機関との連携により、受賞者の展示会、委託制作、イベント参加など、多方面からのサポートを今後提供していきます。

特別協賛:CENTRAL DEPARTMENT STORE、J.フロント リテイリング株式会社 / 株式会社 大丸松坂屋百貨店

特記事項

  • 審査経過・結果についてのお問合せはお受けできません。作品権利に関する第三者からの主張に主催者は一切の責任を負いません。
  • 審査過程の範囲に限り、応募された作品・資料について複製等の行為をさせていただきます。
  • 著作権は応募者に帰属しますが、受賞作品は広報、展覧会、その他関連活動のために無償で使用される場合があります。

個人情報について

APACの法令準拠、「個人データ保護法(PDPA)」に適用いたします。
プライバシーポリシー

FAQ

  1. アワードについて

    CENRETA ART AWARDとはどのようなアワードですか?
    CENRETA ART AWARDは、日本とタイの学生を対象とした国際的なアートアワードです。次世代のクリエイターを発掘し、未来のアートシーンを担う若い才能に国際的なステージを提供することを目的としています。このアワードでは、絵画や彫刻、デジタルアート、映像作品など幅広いジャンルを対象としています。
    アワード名「CENRETA」の由来は何ですか?
    「CENRETA(せんりた)」は、日本語の「千里(せんり)」と「利他(りた)」という2つの言葉に由来しています。「千里」は創造力と未来への可能性を表し、「利他」は他者を思いやる心を意味します。このアワードには、未来への架け橋となるステージを次世代のクリエイターに提供したいという思いが込められています。
    アワードの目的を教えてください。
    このアワードの目的は、日本とタイの文化交流を促進し、次世代の芸術文化を担う若い才能を支援することです。また、アートを通じて文化や国境の壁を越えた対話や交流を生み出し、参加者が国際的な視野を広げる場を提供します。
  2. 応募について

    応募に費用はかかりますか?
    応募は無料で受け付けています。
    応募後のキャンセルは可能ですか?
    応募の締切日(2025年8月20日15:00)までに上記問い合わせ先にご連絡いただければキャンセル可能です。
    1人で複数の作品を応募することは可能ですか?
    1人につき1作品となります。写真に関しては、最大3点(例、作品そのもの、質感、その作品が置かれている全体空間、など)の応募が可能です。1つの作品のコンセプトシートとともに作品とご自身のプレゼンテーションの方法を最大限駆使してご応募ください。
    提出した作品データの修正や変更はできますか?
    上記問い合わせ先にご連絡いただき、キャンセルの後に再度応募が必要です。
  3. 展覧会について

    ファイナリスト展覧会にはどのような形式で参加しますか?
    一部作品は輸送の都合により、デジタルプリントやポートフォリオ形式での展示となる場合があります。また、立体作品は写真による展示を予定しています。詳細は事務局からご案内いたします。
  4. 各賞と特典について

    受賞者にはどのような特典がありますか?
    受賞作品は公式広報活動や展覧会などを通じて国際的に紹介されます。また、プロのアーティストやキュレーターから評価やアドバイスを受ける機会が提供されます。